【業績】
「スピントロニクスによる力学量センシングの開拓」
【授賞理由】
千葉氏は、氏のそれまでの磁性の電気的制御に関する研究とは異なる研究分野に挑み、柔らかい基材上に形成したスピントロニクス素子を用いて、基材に加わるひずみを検出できることを示し、基材の変形の「方向」を単一素子で検出することに成功されました。スピンを使った新しい原理のひずみセンサを実現し、スピントロニクスとフレキシブルエレクトロニクスの長所を融合した学際研究の足掛かりとなる成果です。電気情報分野の様々な応用が期待でき、社会的貢献の意義は大きいと判断できます。これらにより、RIEC Award本賞にふさわしいものと認められました。
【令和4年度(第12回)RIEC Awardについて】
本賞は、電気情報通信分野の学術研究の発展に顕著な貢献があり、将来にわたり、当該分野の発展に寄与することが期待される優秀な若手研究者を顕彰することで、当該分野の発展を図ることを目的としているものです。
授賞式は、東北大学電気通信研究所 情報通信共同研究拠点 令和4年度 共同プロジェクト研究発表会―新世代ICTの羅針盤~通研共同プロジェクトからのメッセージ~(令和5年2月16日(木))にて執り行われます。
<関連リンク>
令和4年度(第12回)RIEC Award受賞者(東北大学電気通信研究所)